動脈ラインの管理とケア
動脈ラインは、動脈に細いカテーテルを挿入して血圧を連続的に測定し、動脈血液ガス(pH、二酸化炭素、酸素、重炭酸イオン)検査のサンプルを採取できる装置です。主に手首の橈骨動脈に設置されますが、肘、鼠径部、足首など他の部位に挿入されることもあります。臓器不全や人工呼吸器使用患者など、重篤な状態のモニタリングが必要な場合に用いられます。
挿入時のケア
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橈骨動脈(手首)に挿入する場合は、手の血流が十分であるかを確認するテスト(Allenテストなど)を実施します。
消毒液で穿刺部位を十分に清拭し、局所麻酔薬(リドカイン)を投与して痛みを和らげ、患者の不意の動きを抑えます。
ドレッシングの管理
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ドレッシング交換は、感染兆候(黄色や茶色の滲出液)を観察しながら行います。血液が付着する程度は通常ですが、異常な色の滲出が見られたら直ちに部位を清拭し、ドレッシングを交換してください。
交換時は無菌手袋を着用し、腕全体を滅菌タオルで覆ってから古いドレッシングを取り除きます。取り外した後は手袋を交換し、手指を再度洗浄します。
クロルヘキシジン綿棒2本を用意し、1本目で水平に、次に垂直に拭き取り、同様に2本目で再度拭きます。クロルヘキシジンが乾燥するまで待ち、ラインが安定していることを確認したら、滅菌テープで固定し、Tegadermなどの密閉性ドレッシングで覆います。
通常は7日ごとにドレッシングを交換しますが、滲出液の色や量に変化があれば、早めに交換してください。
一般的な注意点とトラブルシューティング
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動脈ライン挿入には出血や血栓形成、感染などのリスクがあります。腕を固定し、動かさないようにすることで出血を防止します。
ラインに触れる際は必ず無菌手袋を使用し、感染予防に努めます。
定期的なフラッシング(生理食塩水を通す)で血液の凝固を防ぎます。フラッシングの手順は必ず指導を受け、血液採取後やドレッシング交換後に実施してください。
ライン管理は医療専門職の監督下で行うべきです。全ての手順をデモンストレーションで確認し、疑問点は遠慮なく質問し、メモを取ることで安全にケアできます。
