距離

分散型看護ユニットでは、ナースステーションが患者の近くに配置されているため、看護師は個室までの移動距離が短くなります。歩行時間が減ることで業務効率が向上し、身体的負担も軽減されます。また、患者に近いことで、感情的支援や健康教育、快適さの確保、治療の実施、バイタルチェックなど、ケアの機会が増えます。

コミュニケーション

ステーションが分散していると、情報のやり取りが減少し、看護師は一つの集中型ハブでのコミュニケーションを好む傾向があります。医療現場では対面での非公式なやり取りが問題解決に有効ですが、分散型では他のエリアの状況を把握しにくく、相互学習や患者ブリーフィングの機会が減ります。そのため、ITを活用しつつも対面コミュニケーションを増やす仕組みが必要です。

騒音

分散型ユニットでは廊下で看護師や医師が会話することが増え、患者にとって騒音がストレスとなります。静かな環境は回復を早めますが、集中型ユニットでも看護師が集まる場所で騒音が高くなることがあります。騒音は看護師のバーンアウトや患者の頭痛、創傷治癒遅延、イライラの原因となります。

ステーション配置

分散型ユニットは複数の小規模ステーションで構成され、各ステーションは数室の患者に対応します。必要な備品や機器はミニステーションに配置され、中央には多職種が情報共有できるステーションが設けられ、ユニットクラークが管理します。レイアウトが分散でも、看護師は自然に集まる非公式ハブを形成し、交流が生まれます。

個室患者への影響

個室はプライバシーが保たれ、患者の満足度が高まります。一方、共有部屋では他の患者の騒音や訪問者の多さがストレスとなり、回復に影響します。家族との交流は患者の治癒を促進しますが、同室の患者の回復速度を低下させることがあります。