病院における身体拘束プロトコル

米国では全国的に統一された身体拘束の基準はありませんが、各施設は政府の緩やかなガイドラインに基づき、独自の方針を策定しています。社会的価値観や新しい拘束具の登場に応じて方針は変化します。以下は、一般的に身体拘束が検討されるシーンです。

興奮・落ち着きのない行動

患者が攻撃的で制御できない場合、医療スタッフの安全確保のために身体拘束が行われることがあります。興奮は精神的要因や薬物・アルコールの影響で起こります。薬剤で危害を加える可能性は低減できても、確実な安全を保つためには物理的拘束が必要です。

治療への妨害

外傷患者では、脊椎や頭部の損傷により意識の変動が起こり、無意識のうちに体を動かす危険があります。脊椎保護のために拘束が使用されます。鎮静薬だけでは効果が切れるときに、ハード拘束が有効です。

徘徊・脱走リスク

認知症やアルツハイマー病の高齢患者は、場所や目的を忘れ徘徊することがあります。特に「サンディング」現象(夕方に混乱が増す)に陥る患者は、看護師が不在の際に安全なエリアに拘束する必要が生じることがあります。

認知障害・転倒リスク

認知障害や転倒リスクは、薬剤の副作用から認知症まで幅広い原因があります。子どもから高齢者、自己判断で動こうとする負傷患者まで、ベッドからの離脱を防ぐためにソフト拘束が用いられることがあります。

これらの方針は、患者の安全とスタッフの安全を両立させるために、状況に応じて柔軟に見直されます。

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