カリフォルニア州健康安全コードに基づく急性期医療の人員配置基準

準備

カリフォルニア州保健サービス局(CDHS)が適切な人員比率を策定するため、関連文献と当時の州内看護師配置データを検討し、他州やベストプラクティス病院と比較した。単にRNの労働時間を増やすだけで患者転帰が向上するとは限らない。

実施

2002年1月に試算比率が公表された。外科では患者1人につき1名の看護師、新生児は最大8人につき1名という幅広い比率が提示された。急性期施設(病院・スキルド・ナーシング・ファシリティ)では、当初RNまたはLVN 1名が6名の患者を担当する比率が設定され、後に5名へと引き下げられた。

関係者

Health Affairs誌によると、提案された比率は病院側が推奨するより少ない患者数、労働組合側が求めるより多い患者数となっていた。カリフォルニア医療協会(AHA系列)は1名の看護師で10名の患者を、カリフォルニア看護師協会(CAN)はRN 1名で3名の患者を、別の組合は4名と主張した。州はRNとLVNを区別せず、CANはRNのみの比率を提案した。

結果

2004年に最低比率が本格的に施行されたが、2009年のカリフォルニア・ヘルスケア・ファンデーションの調査では、明確な効果は確認できなかった。RNの役割の明確化や食事休憩遵守が難航し、コスト増加や救急部門のボトルネックが指摘された。患者ケアの質や医療アウトカムの向上は報告されていない。

全国への影響

ペンシルベニア大学の調査(2009)によれば、カリフォルニアは看護師人数比率を法制化した唯一の州である。比率が守られると、看護師の定着率向上やバーンアウト低減、家族や患者からの苦情減少が期待できる。人数比率だけでなく、スタッフ配置プロセスの透明化や必須報告制度の導入も効果的とされた。

その他の人員配置要件

同コードの他条項では、各病院が単一の医療スタッフ体制を持ち、治療医はそのメンバーであること、全スタッフが賠償保険に加入することが義務付けられている。また、多文化社会への通訳サービスや、地方病院の柔軟な配置、感染症対策のための疫学担当医の指定も規定されている。

大学病院の例外

第1276.4条(L)では、カリフォルニア大学(UC)系列の教育病院は研修医や学生がいるため、特有の配慮をして比率を設定できると規定されている。2010年6月時点で、UC病院は比率遵守を主張しつつも、スタッフ不足に対する抗議としてストライキではなく集会での抗議に留まっていた。

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