メディケイドとは何か:定義と概要

歴史

メディケイドは、1965年に社会保障法が制定された際に創設された比較的新しいプログラムです。州ごとの主権を尊重するため、各州が独自の判断で制度に参加し、資格要件や提供内容も州ごとに異なります。連邦政府の医療保険・医療補助プログラム(CMS:Centers for Medicare & Medicaid Services)が全州の運営を監督しています。

誤解

「貧困層や高齢者であれば誰でも加入できる」という誤解が広まっていますが、実際にはメディケイドは連邦と州が共同で資金提供するプログラムであり、州が管理しています。経済的に困窮しているだけでなく、州が定める複数の対象グループに該当すれば加入できます。

対策・解決策

連邦政府は、以下のいずれかのグループに属する人々に対して、すべての州がメディケイドの給付を行うことを義務付けています(2005年版『Medicaid at a Glance』参照)。
① 無条件に必要と認められる人
② 医療上の必要が認められる人
③ 保護対象グループに属する人

対象者の判定基準

無条件に必要と認められる人は、次の条件に当てはまります。

  • AFDC(現・TANF)受給世帯、または個人がSSI受給者である場合
  • 妊娠中で所得が貧困ラインの133%未満の場合
  • 6歳未満の子ども
  • 6歳~19歳の子どもで、所得が貧困ライン以下の場合

医療上の必要が認められる人は、子ども、高齢者(65歳以上)、または障害者です。保護対象グループには、メディケア受給者、就労障害者、乳がん・子宮頸がん患者などが含まれます。州によっては結核患者も対象に加えられます。

予測と課題

ジョージタウン大学ヘルス・ポリシー研究所が2008年に発表した報告書(『Medicaid Fiscal Outlook』)によれば、州・連邦予算の縮小がメディケイドの財政に影響を与えると指摘されています。2007年時点で約6,050万人がメディケイドの恩恵を受けており、州ごとの連邦資金マッチング率が異なるため、資金が十分でない州では予算削減が避けられません。特にメイン州やミズーリ州は州予算の約32%をメディケイドに充てており、削減リスクが高いとされています。一方、ワイオミング州は予算の約6.6%しか使っていないため、影響は比較的軽微と見られています。

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