双極性障害の患者が感じる感情とは
抑うつ期
抑うつエピソードにある人は単なる「落ち込んでいる」以上の状態です。極度の疲労感や睡眠障害があり、眠りすぎても眠れなすぎても、日常生活が阻害されます。エネルギーが枯渇し、仕事や学業への意欲が失われ、家事すら手が回らなくなります。頭の中ではやるべきことが鳴り止まず、実行できないため自己価値感が低下し、無価値感や自殺念慮に至ることもあります。
躁期
躁状態は最初は快感に満ち、無敵感や膨大なエネルギーに支配されます。何でもできるという感覚が判断力を歪め、衝動的な行動や薬物・アルコールの乱用につながります。睡眠はほとんど必要とせず、疲労が蓄積しても眠れません。創造的で止められない勢いを感じますが、身体的・精神的に限界が来るとイライラし、激しい怒りに変わります。
結果と影響
このような極端な感情は長期間続き、人生全般にわたって予測不可能な気分変動に直面し続けます。本人だけでなく家族や友人、職場の同僚にも大きな負担がかかり、人間関係の破綻や仕事の喪失、経済的困窮を招きます。結果として、継続的なストレスと不安が生活を圧迫します。
スティグマ(偏見)
社会には双極性障害に対する誤解が根強く、感情や行動は本人の選択であり、自己コントロールが足りないだけだと考える人がいます。科学的根拠に反してこのような偏見が存在することで、患者の精神的負担はさらに増大します。
