双極性情動障害の治療法
双極性情動障害(BPD)患者は、躁(マニア)や抑うつといった極端な気分の揺れを経験します。躁状態では異常なほどの高揚感や自信過剰、睡眠欲求の減少、会話が増える、社交的になる、性欲の高まりなどが見られます。一方、抑うつ状態では深い悲しみや無力感が現れます。治療は薬物療法と心理療法を組み合わせて行われます。
気分安定薬
- 気分安定薬は、躁と抑うつの両極端な変動を抑えるために処方されます。過度に高揚した状態や深い抑うつ状態になるのを防ぎ、症状の安定化を目指します。
抗うつ薬
- 双極性情動障害では、単独で高用量の抗うつ薬を使用すると躁転のリスクがあるため、低用量での投与が一般的です。主に三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が用いられます。これらが効果不十分な場合は、他の抗うつ薬が検討されます。
抗精神病薬
- 幻覚や妄想といった精神病症状が現れる場合、抗精神病薬が処方されます。従来型(定型)薬は躁エピソードに有効ですが、副作用が強いことがあります。新しい非定型薬は、躁状態のコントロールだけでなく、長期的な安定維持にも有用です。
鎮静剤
- 躁状態や不安・興奮が強いときに鎮静剤が使用されることがあります。鎮静作用により不安や興奮を抑えますが、依存性が高いため慎重に管理する必要があります。
認知行動療法などの心理療法
- 薬物療法に加えて認知行動療法(CBT)や他の心理療法が併用されると、症状の改善が期待できます。必要に応じて専門のセラピストへ紹介され、個別の治療計画が立てられます。
