双極性障害の看護診断
双極性障害の患者は、外来、救急、一般病棟、精神科病棟などさまざまな場面で看護師と接します。症状は軽度から重度まで幅広く、身体的症状と感情的症状の両方を評価することが重要です。自殺リスクが高いため、早期の症状把握と専門医への紹介が不可欠です。
躁状態(マニア)
- 数日間睡眠がほとんど取れない
- 興奮・イライラが強い
- エネルギーが増大し、自己評価が過大になる
- 話し続ける、思考が飛び交う
- 過度の性的衝動、ギャンブルや過剰な金銭支出などリスクの高い行動
大うつ状態(メジャー・デプレッション)
- 持続的な悲しみや憂鬱感
- 快楽の喪失
- 極度のエネルギー不足
- 体重・食欲・睡眠の変化
- 死への思考や自殺念慮・計画・試み
双極性障害のタイプ
- 双極性Ⅰ型:躁状態と大うつ状態の両方が顕著で、症状が重い
- 双極性Ⅱ型:軽度の躁状態(軽躁)と大うつ状態が交互に現れる
- 看護評価では、各エピソードの持続期間や最近の気分エピソード(躁、うつ、混合)を把握する
治療オプション
- 急性期で安全が脅かされる場合は短期入院が必要
- リチウム、ラミクタル、デパコート、ニューロンチンなどの気分安定薬が処方される
- 心理教育や個別・集団カウンセリングで気分変動の自己管理と治療遵守を支援
その他の評価項目
- 過去の治療歴や服薬状況の確認
- 血中薬物濃度を測定する血液検査が必要な薬剤があるため、検査結果のフォロー
- 自殺リスク評価として、過量服用や自傷行為の有無を慎重にチェック
