ADHDと早期発症双極性障害の違いとは?

共通する症状

多動性、衝動性、注意散漫はADHDと早期発症双極性障害の躁状態の両方で見られます。イライラ感も共通しますが、双極性障害では慢性的で激しい怒りに発展しやすいです。

特徴的な症状

米国小児科学会(AAP)が提示する、ADHDと区別するための5つの症状は以下です。

  • 陶酔感(高揚感)
  • 誇大妄想
  • 思考の飛躍/レース思考
  • 睡眠欲求の減少
  • 性的衝動の増大(性的虐待や過剰刺激が原因でない場合)

家族歴に精神疾患がある場合も診断の手がかりになります。

併存診断の可能性

早期発症双極性障害はADHDと誤診されやすいですが、同時に存在することもあります。Child and Adolescent Bipolar Foundationの報告によると、双極性障害の子どもの85%がADHDを併発し、ADHDの子どもの最大22%が双極性障害を持つとされています。

併存疾患

双極性障害の子どもには、対人関係障害、全般性不安障害、強迫性障害などが併発しやすいです。また、トゥレット症候群やてんかんなど、症状が似通う疾患もあります。

治療上の注意点

ADHDの薬剤は双極性障害の子どもで躁状態を誘発・悪化させることがあります。その場合は気分安定薬と併用するか、経験豊富な小児精神科医に相談することが重要です。

双極性障害 - 関連記事