個別カウンセリングのテクニック
共感と同一化しないこと
共感とは、相手の感情や思考を間接的に理解する能力です。ただし、カウンセラーはクライアントと同一化してはいけません。専門的な距離感を保つことで、客観的に支援できるからです。たとえば、配偶者に対する暴力を行う人を支援する場合、クライアントの考えや感情を正しく把握し、クライアント自身がそれらを認識し変化できるよう導きます。
初回面接
カウンセリングを開始するクライアントはそれぞれ異なります。技法を選ぶ前に、カウンセラーはクライアントと目標を設定し、期待する成果や日常生活での意味を聞き出します。また、クライアントの性格・強み・課題を把握し、信頼関係を築くことも重要です。
カウンセリングアプローチ
個別カウンセリングの技法は、クライアントが抱える問題に応じて様々なアプローチに分類されます。たとえば、自己破壊的な行動を繰り返す人には、認知行動療法を用いて無意識の思考パターンを明らかにします。原因不明の情緒不安定を訴える人には、精神力動的アプローチで幼少期の抑圧体験を探ります。各アプローチにはそれぞれ臨床技法が伴います。
会話技法
アプローチに関わらず、カウンセラーとクライアントの関係は会話を通じて築かれます。クライアントは言語を通じて先入観や価値判断、好み・嫌いを示します。カウンセラーはこれらの思考パターンを正確に捉え、問題解決を支援します。誤解を防ぎ、クライアントに安心感を与える技法として、アクティブリスニング、パラフレーズ、要約、評価しない表情・姿勢、豊富なメモ取りがあります。
