過食障害と買いだめ行動の共通点

表面的には、過食障害と買いだめ(ホーディング)障害は関係が薄いように思われますが、実は多くの共通点があります。両者は同一人物に現れることもあり、生活の質を著しく低下させ、家族にも悪影響を及ぼすことがあります。

過食障害の定義

慢性的な過食の最も顕著な結果は肥満です。強迫的に大量に食べる人は、状況に関係なく大量に食べる「過食エピソード」を繰り返します。季節的に食べ過ぎる人もいますが、強迫性過食者は定期的に過食を行います。
過食症は過食後に嘔吐などの自己浄化行為を伴わない点で、神経性大食症(過食性嘔吐)と異なります。また、幼少期のプラダー・ウィリー症候群は、脳が食欲を制御できず、治療が必要な病態です。

買いだめ(ホーディング)の定義

買いだめは、価値の低い物品を衝動的に集め、捨てられない状態を指します。コレクションとは異なり、同種の物を増やすことに喜びを見出すわけではなく、整理された空間を保てない混沌とした生活が特徴です。感情的価値が高い遺品などとは別の概念です。

過剰摂取

過食と買いだめはどちらも「過剰」の側面があります。過食者は食べ物の過剰摂取、買いだめ者は物品の過剰所有です。買いだめ者の中には同じものを何個も持ちながら全く使用しないケースや、修復不可能な壊れたものを保管するケースがあります。過食者が食料を買いだめすることもあり、特に家族が食事制限を試みると顕著になります。

自己防衛の壁

体重増加は自己防衛の壁になることがあります。性的虐待を受けた女性は、意識的・無意識的に体重を増やして自分を守ろうとすることがあります。男性の過食者も少なくありません。
買いだめ者も社会不安を抱えることが多く、混沌とした環境が外部からの接触を遮るバッファーとなります。罪悪感や恥ずかしさはあるものの、介入なしに止めることは困難です。

隠蔽と秘密主義

過食者は体重が増えているにも関わらず、家族や友人の前では少量だけ食べ、実際の過食は一人の時に行うことがあります。買いだめ者も新たに取得した物品を隠す傾向があり、既に持っているものの重複購入を隠すことがあります。

生活の質の低下

過食者も買いだめ者も、孤立感や家族の心配・恥ずかしさにより、生活の質が大きく低下します。両方の障害に対しては、専門的な支援が行動変容に不可欠です。

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