パラノイア型統合失調症の兆候と症状
妄想(デリュージョン)
パラノイア型統合失調症の患者は、根拠のない妄想を抱くことがあります。たとえば、自分が誰かや組織に狙われていると感じ、危害を加えられると信じることがあります。このような妄想は偏執的な考えを引き起こし、自己防衛のために攻撃的な行動に出ることがあります。また、「妄想的誇大感」と呼ばれる、著名人であるとか超人的な能力(空を飛べる、他人の心を読む、奇跡を起こすなど)を持っていると信じるケースもあります。
聴覚幻覚
患者は実際には存在しない声を聞くことがあります。これらの声は患者に対して批判的・嫌がらせ的で、嘲笑したり、判断したり、命令したりします。たとえば「自分や他人を傷つけろ」といった指示を出すこともあります。
感覚幻覚
聴覚以外の感覚でも幻覚が現れます。実際には存在しない味や匂いを感じたり、身体に感覚(時に性的な感覚)を覚えることがあります。視覚的な幻覚も起こりますが、他の感覚幻覚に比べると頻度は低いです。
社会的孤立
症状が進行すると、患者は疲労感や孤独感から他者との接触を避けがちです。家族や友人との関係が疎遠になり、学校や職場を辞める、家庭を離れるといった行動に出ることがあります。
意味不明な思考・言動
患者は論理的でない思考を示し、言語や行動が乱れます。周囲の人には意味が取れませんが、患者本人にとっては一貫した論理があるように感じられます。
自殺リスクと警戒サイン
自殺念慮や自傷行為の危険性が高まります。「もう生きていけない」や「自分を傷つける」発言、所有物を手放す行動などが見られたら、速やかな医療介入が必要です。
