変性アルコールとイソプロピルアルコールの違いと安全な使い方
純アルコール
アルコールは炭素、水素、酸素からなる有機化合物で、構成や結合の数により種類が決まります。自然界では酵母の発酵によりエタノールが生成され、飲料用アルコールとして使用されます。エタノールは無色・無臭で可燃性があり、純粋な形態から他のアルコール製品が作られます。
変性アルコール
変性アルコールは、飲用不可能かつ有毒にするためにエタノールに添加剤を混入したものです。化学構造はエタノールそのままで、主にメタノール(木アルコール)が添加されます。インク除去やキャンプ用ストーブ燃料、船舶用メチル化スピリッツ、シェラックシンナー、液体フォンデュ燃料など、多用途に利用されます。
イソプロピルアルコール
イソプロピルアルコール(イソプロパノール)は、プロペンと水の化学反応で得られる溶剤です。揮発性が高く速乾性があるため、電子機器のレンズやディスクドライブのクリーニングに適しています。また、医療現場では70~90%の濃度で消毒剤として広く使用され、一般には「消毒用アルコール」や「リビングアルコール」と呼ばれます。
変性アルコールの安全性
変性アルコールは可燃性が高く、炎はほとんど見えません。そのため、火気の近くで使用する際は十分な注意が必要です。また、飲用はもちろん皮膚からの吸収も有毒です。蒸気を吸入すると窒息やめまいを起こすことがあります。吸入した場合はすぐに新鮮な空気へ移動し、必要なら酸素吸入や人工呼吸を行います。目に入ったら最低15分間流水で洗い流し、皮膚に付着したら石鹸と水で洗い流してください。
イソプロピルアルコールの安全性
イソプロピルアルコールも可燃性で、目や粘膜を刺激します。接触した場合は流水で十分に洗い流し、症状が続く場合は医療機関を受診してください。誤飲すると嘔吐や胃腸障害を引き起こすことがありますが、嘔吐を無理に誘発せず、口を水でゆすぎ、速やかに医師の診察を受けましょう。吸入するとめまい、咳、頭痛、喉の痛み、眠気などが現れますので、換気の良い場所へ移動し、必要に応じて医療機関で評価を受けてください。
変性アルコールとイソプロピルアルコールは用途が異なるため、目的に応じて正しく選択し、使用時は安全対策を徹底してください。
