AED(自動体外式除細動器)の正しい使用手順
自動体外式除細動器(AED)は、心停止状態の人に対して使用する救命装置です。心停止は心臓が突然止まることで、最も一般的なリズムは心室細動(VF)です。VFはすぐに電気ショックで正常なリズムに戻す必要があります。AEDはこのショックを自動で判断・実施でき、誰でも簡単に扱えるよう設計されています。
使用手順
- 心停止か確認:意識、呼吸、脈拍をチェックし、意識不明・呼吸なし・脈拍なしの場合は心停止とみなします。直ちにAEDを取り出します。
- 電極パッドを装着:AEDのカバーを開け、付属の電極パッドを裸の胸に貼ります。右肩付近に1枚、左胸(左乳頭付近)にもう1枚を貼ります。パッドの位置はAEDの図示に従ってください。
- 電源を入れる:電源ボタンを押してAEDを起動します。装置は自己診断を行い、心拍を解析します。解析中は周囲の人が患者に触れないように距離を取ります。
- リズム解析を待つ:AEDが心拍を分析し、ショックが必要か自動で判断します。通常10〜30秒で結果が表示されます。
- ショックを実施:『ショック』ボタンが点灯したら、全員が患者から離れたことを確認し、ボタンを押して電気ショックを与えます。ショック時に患者が軽く跳ねることがあります。
- CPR(心肺蘇生)を再開:ショック後は直ちに胸骨圧迫を含むCPRを続けます。CPRは生存率を高める重要な処置です。
以上の手順を迅速に行うことで、AEDは心停止患者の救命率を大幅に向上させます。AEDは公共施設や職場に設置されていることが多く、日頃から使い方を確認しておくことが重要です。
