AED(自動体外式除細動器)の使用手順

米国心臓協会(AHA)によると、米国で年間約29万4千件の突然の心停止が発生しています。心臓疾患を持つ成人に多いものの、年齢を問わず起こり得ます。除細動(心拍の回復)を行うことで、生存率は約2倍に向上します。自動体外式除細動器(AED)は学校、レクリエーションセンター、高齢者施設、病院など公共の場に設置されています。AHAは心肺蘇生法(CPR)とAEDによる早期除細動の認定講習も提供しています。

必要なもの

  • AED本体
  • 毛髪除去用具(シェーバー等)
  • タオルまたはガーゼ

操作手順

  1. 機器の確認と救急要請:AEDが正常に作動し、取り出しやすい場所にあることを確認します。同時に、周囲の人に119または911へ通報させます。
  2. 心停止の確認:呼吸・脈・意識がないことを確認します。AHAは8歳未満の児童にはAEDを使用しないことを推奨しています。8歳以上の対象者に対しては、電極を装着し機器を操作します。
  3. 電源オン:AED本体の電源ボタンを押してONにします。ランプが点灯し、使用可能状態を示します。
  4. 被験者の準備:背中を硬い床に仰向けにし、上半身の衣服をはぎます。電極貼付部位の余分な毛髪を除去し、皮膚が汚れている場合は水で洗浄し、タオルやガーゼで完全に乾かします。アルコールは使用しないでください。
  5. 電極の貼付:胸に電極パッドをしっかり貼ります。心臓または「+」マークが付いた電極は左乳頭の左側、腕の下に貼り、もう一方は右鎖骨の下、胸骨の右上部に貼ります。
  6. 電極コードの接続:電極コードをAED本体に差し込みます。接続が完了すると「電極接続完了」などのメッセージが表示されます。
  7. 指示に従う:画面と音声プロンプトに従います。「Stand Clear(触れないで)」の指示が出たら、被験者・AED・衣類などに触れないようにします。解析後に「Shock Advised(ショック推奨)」と表示されたら「Stand Clear」の後に「Push To Shock(ショックボタンを押す)」の指示に従い、ショックを与えます。ショック後は再度解析が行われます。
  8. 再解析と追加ショック:再解析の結果、再度ショックが必要と判断されたら、手順7に戻ります。「No Shock Advised(ショック不要)」の場合は「Check for Pulse(脈を確認)」の指示が出ます。
  9. 脈確認:音声プロンプトに従い、脈があるか確認します。
  10. CPRの実施:AEDが「If No Pulse, Start CPR(脈が無い場合はCPR開始)」と指示したら、すぐに胸骨圧迫を行います。CPR後もAEDの指示に従い、脈確認やショックの繰り返しを行い、救急隊が到着するまで続けます。

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