CPRにおける胸の上昇とは?
胸の上昇(Chest rise)とは
CPR(心肺蘇生)における胸の上昇は、効果的な胸骨圧迫の際に胸が上に持ち上がる様子を指します。胸が適切な深さまで圧迫され、血液が全身に循環していることを示す重要なサインです。
胸の上昇を確実に得る手順
1. 体位の確認
被救助者を硬い平面に仰向けに寝かせ、施術者は胸の真横に膝をつきます。自分の体は胸に対して直角になるように配置します。
2. 手の位置
片手のかかと(手根部)を胸骨の中心、乳頭の間に置きます。その上にもう一方の手を重ね、指は組み合わせずに固定します。
3. 肘を伸ばす
腕はまっすぐに伸ばし、肘はロックした状態を保ちます。圧迫中に肘が曲がらないよう注意します。
4. 圧迫の深さ
上半身の体重を利用して、胸を最低2インチ(約5cm)、最大2.4インチ(約6cm)まで均等に押し下げます。
5. 圧迫の速度
1分間に100〜120回のペースで圧迫します。メトロノームやテンポの一定した音楽を利用するとリズムが保ちやすくなります。
6. 完全な反動を許す
各圧迫後はすぐに力を抜き、胸が元の位置に完全に戻るようにします。これにより心室が十分に血液で満たされます。
7. 中断しない圧迫
専門の医療支援が到着するか、呼吸・咳・動きなどの生命兆候が現れるまで、圧迫を止めずに続けます。
胸の上昇がもたらす効果
胸の上昇が適切に行われると、心臓が効果的に圧迫され、酸素を含んだ血液が脳や重要臓器へ送られます。これにより、生存率が大幅に向上します。
