モス効果(ライトに引き寄せられる現象)
概要
モス効果を提唱する研究者は、ドライバーが点滅灯に引き寄せられ、結果として救急車や自転車などの光源に衝突する事故の原因としています。また、パイロットが先行機のライトに引き寄せられるケースでも同様の現象が観察されています。
事例
イリノイ州立大学の研究者は、光が運転に与える影響を調査しました。その結果、点滅灯を装着した警察車両が関与する道路事故は、灯なしの乗用車に比べて約3倍多いことが分かりました。また、実験でドライバーに光を見るよう指示すると、多くが視線の方向へ一時的に車線をずらすことが確認されました。
原因
モス効果は主に夜間、光が強くなる状況で起こります。心理学誌『Perception and Psychophysics』の研究によれば、視線を側方の光に向けると、ドライバーの「まっすぐ前進」感覚がわずかにその側へずれ、無意識のうちに車がその方向へステアリングされます。イリノイ州立大学の調査では、事故の多くが良好な道路状況で、酔っ払いや疲労といった要因がないドライバーに起きており、人為的エラーやターゲット・フィクスションが主因とされています。
論争
モス効果を正当な理論と認めない研究者もいます。代替的な説明として、書籍『Traffic』では、ドライバーが周囲の車両と同速度で走行していると誤認し、道路脇に停車している車両に気付かず衝突するケースが指摘されています。
