エアバッグは安全か?メリットとリスクを徹底解説

エアバッグの歴史

エアバッグ技術に関する最初の特許は1953年に出願されました。米国のジョン・W・ヘトリックは「自動車用安全クッション装置」の特許を取得し、同年ドイツのヴァルター・リンダーラーも「インフレータブルクッション」の特許を取得しました。

エアバッグは1973年にオールズモビル・トロナドに初めて装備され、翌年にはビュイック、キャデラック、オールズモビルのフルサイズ車に導入されました。1980年代にはフォードとクライスラー車にも搭載され、1990年代には多くの車種で安全装備として注目されました。1998年以降、米国の新車はすべてフロントシート用エアバッグを装備することが義務付けられました。

エアバッグの仕組み

エアバッグは衝突時に膨らみ、乗員がダッシュボードやドアに激突するのを緩衝します。エアバッグがない車では、乗員が硬い表面に押し付けられたり、破片に刺される事故が多く発生します。エアバッグはこれらの外傷を防ぎ、骨折やむち打ち症のリスクも低減します。

エアバッグで救われた命

米国道路交通安全局(NHTSA)の推計によると、2009年初頭までにフロントエアバッグにより28,000人以上の命が救われました。そのうち82%は運転者、残りはフロントシート乗員です。救われた人の60%はシートベルトを着用していませんでした。

また、シートベルトとフロントエアバッグを併用すると、正面衝突時の死亡リスクは61%減少し、シートベルト単独での50%減少と比較して効果が高いことが示されています。側面エアバッグ(ヘッドプロテクション付き)は、運転者側の衝突で死亡リスクを37%、SUV乗員の側面衝突で52%低減します。

エアバッグによる死亡事故

1990年以降、低速衝突でフロントエアバッグが展開した際に290件以上の死亡事故が報告されています。そのうち90%以上は乳幼児で、シートベルトやチャイルドシートを使用していなかったことが要因とされています。シートベルト未着用の乗員はエアバッグへ前方に投げ出され、エアバッグの膨張力が二次的な外傷を引き起こしました。

留意点

1998年以降、エアバッグは設計が改良され、低速衝突時の展開力が低減されています。これにより怪我のリスクが軽減されました。さらに、子どもは可能な限り後部座席に座らせ、幼児や小児はブースターシートで固定することが推奨されています。シートベルトを正しく着用すれば、エアバッグの効果が最大化され、膨張時に乗員がエアバッグにぶつかる危険も減少します。

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