測定の目的
血中アルコール濃度の測定は、酔っ払った運転手の特定や、酔っ払った疑いのある人の無罪を証明するために利用されます。また、低血糖や糖尿病が引き起こす症状がアルコール中毒に似ている場合の鑑別や、昏睡状態がアルコールによるものかどうかの判定にも役立ちます。警察やリハビリ施設では、薬物・アルコール依存プログラムの受講者が規則を守っているかを確認するためにも使用されます。さらに、誤ってアルコールを摂取した子どもが中毒になるケースでも血中アルコール濃度の測定が行われます。
結果の解釈
血中アルコール濃度は血液中のエタノール量を測定した数値です。アルコールは摂取後数分で血流に入り、飲酒後約1時間でピークに達しますが、食事の有無で吸収速度は変わります。測定結果にエタノールが検出されなければ「正常」と判断されます。
法的基準
各州・地域で法的酩酊の基準は異なりますが、米国では血中アルコール濃度0.08%(BAC)を酔っ払いの基準とすることが一般的です。これは米国道路交通安全局(NHTSA)が推奨する数値です。
体格の影響
同じ量のアルコールを摂取しても、体重や体格により血中濃度は変わります。例えば体重54kg(120ポンド)の女性が1時間で2杯飲むと0.08%に達する可能性がありますが、体重63kg(140ポンド)の女性は同じ量でも法定限度以下になることがあります。
性別の違い
体脂肪率の違いも血中アルコール濃度に影響します。女性は男性より体脂肪が多く、アルコールは脂肪組織に取り込まれにくいため、同じ体重・飲酒量でも血中濃度が高くなります。したがって、上記の例で男性が同じ2杯を飲んだ場合、濃度は約0.07%になると考えられます。
飲酒時間帯の影響
飲酒量だけでなく、飲むペースも重要です。閉店時間直前に3杯を一気に飲むと血中濃度は急上昇しますが、4時間にわたって間隔を空けて飲む場合は濃度上昇が抑えられます。
安全な飲酒と対策
血中アルコール濃度0.4%は致死量とされていますが、致死はそれ以下でも起こり得ます。アルコール中毒に特効薬はなく、症状を緩和しながら生命維持を図る治療が行われます。自分の血中濃度を把握したい場合は、当サイトの計算ツールをご活用ください。
