携帯用消火器の特性と運用方法
火災の分類
- Class A(緑の三角): 木材、紙、布などの一般的な可燃物。
- Class B(赤の四角): ガソリン、塗料シンナー、油脂などの可燃性液体。
- Class C(青の円): 電気機器が関わる火災。
- Class D(黄の五芒星): マグネシウムやアルミニウムなどの金属火災。
- Class K: 調理用の植物油・動物性油脂が関わる火災。
消火器の種類と適用範囲
- 水消火器: 有効距離約7メートル。Class A に使用。
- 泡消火器: 有効距離約5メートル。Class B に使用。
- 二酸化炭素(CO₂)消火器: 有効距離約1〜2メートル。Class A・B に使用。
- 乾粉消火器: 有効距離約4〜5メートル。Class A・B・C に使用。
- ハロン消火器: 有効距離約1.2〜1.8メートル。Class B・C に使用。
- ウェットケミカル消火器: 有効距離約3〜4メートル。Class A・C・K に使用。
- Class D タイプ1 消火器: 有効距離約2〜2.5メートル。マグネシウム、ナトリウム、カリウム、アルミニウム粉末火災に使用。
- Class D タイプ2 消火器: 有効距離約2〜2.5メートル。銅を混合した乾粉で金属火災を窒息させる。
使用時の注意点(危険性)
- 水消火器は油・脂肪・液体火災や電気火災には使用しないこと。
- 泡消火器は電気火災や可燃性液体、加圧ガス火災に使用しないこと。
- CO₂ 消火器は閉所で窒息の危険がある。放出時の低温で組織が凍結し、化学やけどを起こす可能性がある。
- 乾粉消火器は吸入すると肺刺激を引き起こすことがある。
- ハロン消火器は長時間の曝露で窒息のリスクがある。
- ウェットケミカル消火器は Class B 火災には使用しない。
- Class D タイプ1 消火器は塩化ナトリウムと砂を含むため、目に入らないようにする。
- Class D タイプ2 消火器は銅を含むため、吸入しないよう注意。
操作手順
正しい使用方法は P.A.S.S. 法です。
1. ピンを引く(Pull)
2. 火元の根元を狙う(Aim)
3. ハンドルを握り絞る(Squeeze)
4. 左右に掃くように噴射する(Sweep)
メンテナンス
消火器は常に手の届く場所に置き、圧力が適正か定期的に確認します。ピンは使用前まで保持し、使用後は速やかに再充填または交換してください。外観に損傷がある場合は直ちに交換します。
