生分解性石鹸と非生分解性石鹸の違い
生分解性石鹸と非生分解性石鹸の境界はあいまいです。生分解性石鹸は微生物などの生物学的プロセスにより、通常は半年以内に自然分解されます。一方、非生分解性石鹸は分解に数か月から数十年かかることがあります。どちらも天然成分と合成成分が混在しており、環境への影響は避けられません。
基準
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「生分解性」は物質が分解できることを指しますが、明確な法的定義は存在しません。米国ではASTMが生分解性プラスチックの試験方法を定めていますが、石鹸や洗剤に関する定義はありません。メーカーは任意で「生分解性」と表示できます。
欧州連合は「生分解性」物質が6か月以内に90%分解されることを条件としています。オーストラリアの基準は21日以内に80%分解されることです。
組成
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石鹸は脂肪酸と水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムとの化学反応で得られる化合物です。従来は植物性脂肪、動物性脂肪、またはその混合が使用されました。動物性脂肪だけで作ると非常に硬い石鹸になり、ココナッツオイルだけで作ると柔らかく海水に溶けやすい石鹸が得られます。
洗浄特性
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石鹸は界面活性剤(サーファクタント)を含み、水の表面張力を低下させ、油脂や汚れを分散・除去します。20世紀初頭からは、カルボリックやフェノール系の抗菌剤が添加されましたが、これらは環境中で分解されず、家庭や工業の洗浄廃棄物が排水路や河川を塞ぐ原因となります。
添加剤(ビルダー)
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メーカーは石鹸の残留物を速やかに分解させるため、ビルダーと呼ばれる化合物を添加します。ビルダーは水中のカルシウム・マグネシウムイオンと反応し、スカムや泡の生成を抑制します。代表的なビルダーはリン酸塩で、これが過剰な藻類増殖や水中酸素欠乏を引き起こす環境問題の原因となります。
代替としてアルミノシリケートやクエン酸ナトリウムが使用されますが、これらもエストロゲン様作用を持ち、生態系に有害な影響を与えることが指摘されています。
