油汚染除去に活用できるトロールシステムの概要

油漏れは、沖合のパイプライン破損、プラットフォームの噴出、船舶衝突、あるいは船が停泊中にタンクへ油を積む際の手順ミスなど、さまざまな原因で発生します。漁業で広く使用されているトロールシステムは、特に浅い海域での小規模な油汚染の除去にも有効です。

トロールシステムの概要

商業用に設計されたトロールシステムは、専門的な訓練なしで油汚染物質を回収できるよう工夫されています。構造はシンプルで、機械的な装置がほとんどなく、コストパフォーマンスに優れています。一般的な構成は「ネット(またはガイド)」「ウェーブポンプ」「貯蔵タンク」の3要素です。サイズは船舶の搭載スペースに合わせて選択できます。

ネット

ネットは油汚染をウェーブポンプへ誘導する役割を果たします。サイズは多様で、複数を連結して広い範囲をカバーすることも可能です。重量部と浮力部が組み込まれており、汚染層の全深度と広がりを確実に捕捉します。河口、沿岸、深海といったさまざまな水域で使用できます。

ウェーブポンプ

ウェーブポンプは集めた油汚染を貯蔵タンクへ送ります。単方向バルブ付きのチャンネルで構成され、ポンプが停止していても油のみが流れるよう設計されています。そのため、流れの強い河川や潮流のある海域でも安定して作業できます。

貯蔵タンク

貯蔵タンクは容量5〜25立方メートルと幅広いラインナップがあります。水分を分離し油分を濃縮するタイプもあり、回収した油の処理が容易です。タンクは取り外し可能で、陸上での排出や海上での交換が可能です。また、タンクを一時的な保管容器として使用しながら新しいタンクバッグを装着することもできます。

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