コロラド州公共衛生環境局(CDPHE)のグレーウォーター特性と利用規制
コロラド州公共衛生環境局(CDPHE)は、浴槽・シャワー・洗濯機・キッチンシンクから排出される水を「グレーウォーター」と定義し、灌漑や造園に再利用できるとしています。コロラド州でのグレーウォーター再利用は、郡の個別排水処理システム規則で管理されており、公共の健康リスクが懸念されるため、必ずしも合法とは限りません。
グレーウォーターとブラックウォーター
CDPHE の規則は、グレーウォーターとトイレ排水(ブラックウォーター)を同一視しています。一般的にグレーウォーターはブラックウォーターより品質が高いものの、規則上は区別されません。州によっては、キッチンシンクや食器洗い機の排水を有機物が多く含むためブラックウォーターとみなすこともあります。コロラド州では、いずれの水も安全に再利用できるとは認められていません。表面または地下に再利用する場合は、使用者が許可を取得し、許可後は郡や州の機関によるモニタリングが求められます。
栄養分
グレーウォーターは窒素やリンといった植物にとって重要な栄養分を含むことが多く、造園用の灌漑水として人気があります。食用以外の植栽に使用する場合は、表面でも地下でも、必ず水をフィルタリングしてから利用します。フィルタリングされたグレーウォーターを再利用すれば、処理済みの上水を節約でき、上水に比べて栄養分が豊富な点もメリットです。
病原体
浴室や食器洗いに使用されたグレーウォーターは、細菌やその他の病原体を含み、環境や人・動物に危険を及ぼす可能性があります。一方、給湯器から出てすぐの「温水」(使用せずに排水されたもの)は、通常有害な病原体が少ないとされています。CDPHE は、この温水をバケツに受けて造園に利用することで水資源の節約を推奨しています。給湯器に循環システムが接続されていない住宅では、比較的清浄な水源となります。
ナトリウムと塩化物
表面の造園にグレーウォーターを散布すると、ナトリウムや塩化物が高濃度で含まれる場合があり、感受性の高い植物にダメージを与える恐れがあります。CDPHE は、グレーウォーター再利用に関する公衆衛生リスクの研究は限定的で、現時点で重大な問題が確認されていないと述べていますが、場合によっては高度な処理システムの導入が必要になることがあります。
