液体廃棄物の処理方法とポイント
液体廃棄物は、固形分が1%未満の廃水を指し、人や動物の健康維持のために適切に処理することが求められます。金属や塩類などの溶解性化合物が多く含まれるため、処分前に有害性の有無を分析する必要があります。
脱水・沈降処理
非有害の液体廃棄物に対しては、脱水処理が有効です。水分を除去し、金属・油・グリースなどの固形成分を残します。沈降池(制御放流構造を備えた堤防上の槽)を用いて、固形物を底部に沈降させ、上澄み液をさらに濾過または化学的中和して処分します。多くの場合、地方自治体の許可が必要です。建設現場での水分除去に適しています。
根圏処理法
トイレや浴室、台所からの生活排水は、根圏処理法で処理できます。沈殿槽で固形物を除去し、入口・出口管で水流を制御し、砂利濾過などのフィルタリングを行います。最終段階のポリッシング池でバクテリア等の微生物汚染を除去し、自然環境へ放流するか再利用用水として回収します。
焼却処理
液体廃棄物から抽出した固形沈殿物は、危険度に応じて埋立地や地下貯蔵槽に処分されますが、環境負荷が懸念されます。代替手段として、脱水後に高温で焼却する方法があります。マルチヘルス炉や流化床炉が代表的で、窒素酸化物や一酸化炭素などの有害ガスを抑制する排ガス処理装置が必須です。
堆肥化
有機系の液体廃棄物は、固形沈殿物を堆肥化して有機肥料に転換できます。堆肥化により病原菌が除去され、窒素やカリウムなどの栄養分が豊富な肥料が得られ、土壌の養分保持力を向上させます。
