堆積物制御技術
水路や河川での工事は、河床の堆積物を掘り起こす原因となります。これらの堆積物が下流へ流れ出すと、魚類やその他の生物の生息環境を損なう恐れがあります。そこで、堆積物の拡散を抑えるために、シルトバリアや仮設ダムなど、さまざまな技術が開発されています。
シルトバリア(シルトカーテン)
シルトバリアは、柔軟な布製の半円形構造物で、流れる水から土砂やデブリをろ過します。浮き式バリアは川岸に取り付けられ、水がカーテンの上下を通過できるため、流速が速い河川に適しています。一方、杭打ち式は川底や側面に固定し、カーテンが川床に沿うように設置します。穏やかな流れの川で効果的です。
コーファーダム
コーファーダムは、岩、砂袋、コンクリートブロック、干し草束、木材などで構築する仮設の防水構造です。建設現場を囲むことで、堆積物が流出する前に捕捉します。内部は排水され、作業員は水位以下で作業可能です。流速が高く、強い流れがある河川に適し、シルトバリア布を内張りに使用することもあります。
インストリーム・ウィア(堰)
インストリーム・ウィアは、川幅全体にわたって設置する浅い仮設堰です。主に大きな岩で構成し、川岸側に傾斜させて「V」字形にします。中央部の水だけが自由に通過でき、粗いデブリや大きな堆積物を効果的に捕捉します。頑丈な構造のため、流れが強い場所でも使用できます。
ウォーターストラクチャー
ウォーターストラクチャーは、ポリエチレンパイプに水を満たして仮設ダムを作る方法です。流速が低い環境で有効ですが、強い流れでは固定が必要です。また、大きなデブリに弱いため、岩や倒木が少ない場所での使用が推奨されます。
