油流出の対処方法
はじめに
油流出の対処法は、流出の状況に応じて選択します。天候や油の種類は、清掃方法を決める上で最も重要な要素です。また、人や動物の安全を確保し、化学薬品の使用がリスクを上回らないか慎重に判断する必要があります。リスクが低い非活性成分を用いる方法が、まずは第一選択肢となります。油流出が脅威となった場合、主に以下の4つの基本的な対処法が検討されます。
必要なもの
- 環境用バリケード(ブーム)
- 除油装置(スキミング装置)
- 化学分散剤
- 生物学的分解剤(微生物)
- 有機肥料(窒素・リン)
手順
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自然分解を待つ
石油製品は時間とともに自然に分解されます。海岸線や海洋産業、海洋生物への重大な脅威がない場合は、自然プロセスに任せることが可能です。太陽光、海流、風が油を蒸発させ、特に軽質油の場合は効果が高いです。状況を観察し、最大2か月間は油の状態をモニタリングします。
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バリケードで囲み、スキミングする
まず大型のバリケード(ブーム)で油を囲みます。ブームは膨張式プラスチックや、重くても浮力のある素材が使用されます。油がある程度封じ込められたら、スキマーで表面の油を回収します。スキマーは大網型や真空式の機械があります。強風や高波の状況では効果が低下するため、天候に注意しながら約1週間バリケードで油を集め、必要に応じて何度もスキミングを繰り返します。
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化学分散剤を使用する
分散剤は油の表面張力を低下させ、油滴を細かくして自然分解や蒸発を促進します。油と水の混合が進むことで、海流に乗って広範囲に拡散しやすくなります。ただし、分散剤の環境への影響と、対象となる油種に対する有効性を事前に確認する必要があります。使用前に地方自治体や環境保護機関に相談し、リスクとベネフィットを比較検討してください。
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生物学的分解剤を導入する
油を分解する自然微生物を増殖させる、または外部から培養した微生物を投入します。微生物の増殖を促すために窒素・リンなどの有機肥料を加えることがあります。水温や水質が分解速度に影響するため、現場の環境条件を評価した上で、経験豊富な生物学者チームが管理します。効果は数年単位で持続し、場合によっては10年程度継続して使用されます。
