水の無駄遣いがもたらす影響と節水のヒント
水を無駄にすると、光熱費が上がるだけでなく、環境にも深刻な影響を及ぼします。歯磨き中に水道を出しっぱなしにしたり、長時間のシャワーや破損した散水装置からの漏水は、膨大な量の水を浪費し、自然環境を圧迫します。ここでは、主な水の消費先と、具体的な節水策をご紹介します。
住宅での使用
世界保健機関(WHO)は、6人に1人が安全な飲料水を利用できないと推計し、毎日約3,900人の子どもが水に起因する感染症で死亡しています。住宅部門の水使用は全体の約10%に過ぎませんが、全員が意識的に節水すれば、総使用量は大きく削減できます。
農業
農業と畜産は現在、全水消費量の約75%を占めています。たとえば、1kgの牛肉を生産するには、同量の小麦を育てるのに比べて約15倍の水が必要です。人口増加に伴い、これらの数字はさらに拡大します。食事に野菜中心のメニューを取り入れ、肉の消費を抑えることで、農業における水使用量を削減できます。
気候変動
気候変動は、雨が多い地域と乾燥地域の極端化をもたらし、洪水や干ばつが頻発します。これにより、貯水池は大量の雨水に対応できず、作物や樹木は枯れやすくなります。また、バイオ燃料用作物の栽培が増えると、灌漑用水の使用が大幅に増加します。国連は2009年に、灌漑用水の約2%がバイオ燃料作物に使われていると推計しており、需要が拡大すれば水使用は最大で4倍になる可能性があります。
産業
製造工程では、原料の加工・洗浄・輸送など多くの段階で水が使用されます。幸いにも、産業界は節水の先駆者となりつつあります。たとえば、コカ・コーラは2012年までに水使用量を20%削減する目標を掲げました。消費者と企業が協力し、同様の取り組みを拡大すれば、将来にわたって安定した水供給が期待できます。
日常の小さな工夫と、食生活や製品選びの見直しが、地球規模の水資源保護につながります。
