ツンドラに木がほとんど生えない理由は?
低温
ツンドラは地球上で最も寒いバイオームです。北極ツンドラは北半球に位置し、冬の平均気温は華氏-30度(約-34℃)まで下がります。夏の平均気温は華氏35〜54度(約2〜12℃)です。アルパインツンドラは山岳地帯の高所にあり、夜間は氷点下になることが多いです。この極端な低温は光合成を阻害し、樹木の成長を妨げます。北極ツンドラでは樹木はほとんど見られませんが、アルパインツンドラには背の低い樹種や小葉の低木が点在します。
成長季節が短い
ツンドラでは植物の成長と繁殖に利用できる期間が非常に短いです。北極ツンドラの成長季は約50〜60日、アルパインツンドラでも約180日です。樹木が十分に成長するには全く足りません。熱帯雨林では一年中成長が続き、多様な樹種が繁茂しますが、ツンドラの植物はシンプルな形態と浅い根系に適応しています。代表的な植物はコケ類、地衣類、シダ植物、ヨシ、草本類です。
栄養不足と排水不良
北極ツンドラの下層土は永久凍土(パーマフロスト)で構成され、細かい土粒子と砂利が凍結しています。利用可能な主な栄養素はリンと窒素で、死んだ有機物から供給される程度です。このような環境では樹木が必要とする栄養は十分に得られません。また、永久凍土のため夏季に溶けた雪は地下へ浸透せず、表面に小さな池や湿地ができやすく、排水が悪くなります。
降水量が少ない
ツンドラは「寒冷砂漠」とも呼ばれ、降水量が極めて少ないのが特徴です。降水はほとんどが雪の形で降ります。地域によって降水量は異なりますが、いずれも樹木の成長に必要な水分が不足しています。
まとめ
低温、短い成長季、栄養と排水の制約、そして降水量の少なさが重なり、ツンドラでは樹木がほとんど育たないのです。
