ペットボトルリサイクルがエネルギー消費削減に与える効果

プラスチックのリサイクルは、廃棄物削減や新素材の製造回避だけでなく、エネルギー消費の大幅な削減にも貢献します。プラスチックは石油系樹脂から作られるため、原料自体がエネルギー源です。リサイクルは新たに石油を採掘・精製する工程を省くことで、エネルギー使用量を大幅に抑えることができます。

材料の節約

プラスチックをリサイクルすれば、石油樹脂の新規製造が不要になり、採掘や輸送に伴うエネルギーコストが削減されます。たとえば、ペットボトルを製造しなければ、その分の原油は燃料や暖房用油として利用できます。近年の脱重合技術の進歩により、品質をほとんど失わずに再生樹脂へと戻すことが可能となり、再利用回数や再生プラスチックから作れる製品の幅が広がっています。

工程の節約

採掘・精製工程が不要になるだけでなく、リサイクル工程自体も新規樹脂製造に比べてエネルギー消費が少ないです。確かに、プラスチックの製造・リサイクルは他素材に比べてエネルギー集約的ですが、同じプラスチックを使用するならリサイクルが最もエネルギー効率の良い方法です。

輸送の節約

使用済みプラスチックは、購入店舗や回収ボックスなど、消費地点に近い場所で回収されることが多く、原油を採掘・精製し遠距離輸送する場合に比べて輸送エネルギーが大幅に削減されます。また、プラスチックはガラスに比べて密度が低く、貨物重量が軽くなるため輸送コストも低減します。

総合的な節約効果

再生プラスチックから新製品を作る場合、約66%のエネルギーが節約できるとされています。具体例として、1本のペットボトルをリサイクルすれば、60Wの電球を約6時間点灯できるエネルギーに相当します。米国だけでも年間約5億ポンド(約2.3億トン)のプラスチック廃棄物が発生しており、その半数未満がリサイクルされています。

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