地球温暖化がもたらす環境への影響
氷河の融解と海面上昇
気候科学者は、地球温暖化により氷河、氷床、海氷が急速に溶けていると指摘しています。北極・南極だけでなく、西南極氷床やグリーンランド氷床、北極海の海氷も減少しています。その結果、海水温が上昇し、海面が上がっています。IPCCは2007年の報告で、今世紀末までに海面が約7〜23インチ(約18〜58センチ)上昇すると予測しました。
野生動物への影響
環境防衛基金(EDF)は、地球温暖化が生息地や生態系を変化させ、海の酸性化を招くことで、数千種の動植物が絶滅の危機に瀕すると警告しています。渡り鳥は目的地に到着しても、昆虫や種子、花が以前より早く出現するため餌が見つからなくなります。冬の気温上昇は食料確保を困難にし、例えばグレイジェイは寒冷期に蓄えた食料が不足し、生存が危ぶまれています。
ペンギンとホッキョクグマ
ペンギンとホッキョクグマは、気候変動の影響を最も受けやすい動物の代表例です。南極のペンギンは、過去30年で繁殖ペアが3万2千組から1万1千組へと激減しました。海水が温まり氷が減少するため、適切な繁殖地を求めて移動せざるを得なくなっています。一方、ホッキョクグマは氷の間隔が広がり、泳ぎきれずに溺れるケースが増えています。米国地質調査所は、2050年までにホッキョクグマの66%が生き残れない可能性があるとしています。
天候への影響
地球温暖化は世界中の天候パターンを乱し、ハリケーンや洪水の頻度・規模を拡大させています。米国センター・フォー・アメリカン・プログレスによると、20世紀にハリケーンの発生数は倍増しました。イギリスでは2007年夏に過去60年で最も深刻な洪水が発生し、海水温上昇が原因とされています。二酸化炭素排出が続く限り、海水温上昇に伴いハリケーンはさらに頻繁かつ激しくなると予測されています。
まとめ
地球温暖化は氷河融解、海面上昇、野生動物の生息環境破壊、極端な天候など多方面にわたり深刻な影響を及ぼしています。温室効果ガスの排出削減と森林保全が、これらの変化を抑える鍵となります。
