深海の魚への有害藻類の影響

背景

有害藻類は、海洋の微小単細胞藻類(マイクロ藻類)と大型海藻(マクロ藻類)の2種類に分類されます。特定の藻類はドモ酸や神経毒などの毒素を産生し、人間や魚類、鳥類、ウミウシ、ウミガメ、イルカなどに致死的な影響を与えることがあります。

沿岸地域

米国海洋大気庁(NOAA)によれば、赤潮と呼ばれる有害藻類の大量発生はほぼ全ての州の沿岸で観測されています。フロリダ湾岸では毎年夏に有害藻類が発生しますが、すべてが有害というわけではなく、微小藻類が海洋生物の餌となり環境に貢献するケースもあります。

深海領域

2010年に太平洋深層で初めて有害藻類が確認されました。ルイジアナ州立大学のシベル・バルグ教授は、神経毒ドモ酸を産生するPseudo-nitzschia属が深海に存在することを報告しました。ハワイ大学の海洋微生物学者デイブ・カールは、深海は栄養塩が乏しいため、藻類が増殖できる条件が限られることから、その出現は謎であると指摘しています。

原因

2011年時点で有害藻類の正確な発生原因は解明されていませんが、栄養塩過剰による人為的な影響が疑われています。農業排水、下水処理場の放流、鉱山開発などが栄養塩リッチな環境を作り出し、特定の植物プランクトンが異常増殖する土壌となります。また、船舶のバラスト水によって藻類が新たな地域へ輸送されることも報告されています。

まとめ

有害藻類は魚類のエラを詰まらせたり、酸素を消費したりして死亡させるリスクがあります。沿岸と深海の両方で発生が確認されており、原因解明と予防策が急務です。

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