吸入・摂取時の危険
シュウ酸の蒸気や粉塵を吸い込むと、鼻腔や喉、肺までの粘膜がやけどを起こし、激しい炎症・腫れ・赤みが生じます。少量でも強い刺激を感じます。
経口摂取は非常に危険で、5〜15 gの摂取で致命的になることがあります。嘔吐、痙攣、胃腸炎、口腔粘膜のやけどに加え、血中カルシウムが除去されることで腎臓障害を引き起こす恐れがあります。
皮膚・目への接触
皮膚に付着するとやけど、赤み、場合によっては水疱が生じ、重症化すれば永久的な瘢痕になることがあります。酸が血流に入ると腎臓への負担が増します。
目に入ると、濃度・接触時間により刺激から重度の眼障害まで様々です。早急に大量の水で洗い流すことが必要です。
長期曝露と既往症への影響
長期間にわたる低濃度のシュウ酸曝露でも、腎機能障害、皮膚潰瘍、湿疹、指先の紫青色変色(酸欠による)などの健康リスクがあります。
腎臓や皮膚に既往症がある人は、特に注意が必要です。少量でも重篤な症状を引き起こす可能性があります。
予防・対処法
純粋なシュウ酸を扱う際は、実験用手袋、保護衣、フェイスシールドや安全ゴーグルを必ず着用し、十分な換気を行ってください。市販のシュウ酸含有製品でも、手袋とゴーグルだけで対応できる場合があります。
吸入した場合は速やかに新鮮な空気のある場所へ移動し、呼吸が停止していれば人工呼吸を行います。誤飲した場合は嘔吐させず、すぐに大量の牛乳や飽和カルシウム水(石灰水)で中和を試みます。
皮膚や目に付着した場合は、15分以上流水で洗浄し、汚染された衣類はすぐに取り替えてください。症状が続く場合は医師、または救急に連絡し、適切な治療を受けましょう。
