シアン化水素の特性と危険性

シアン化水素は常温で無色または淡青色の液体で、極めて有毒かつ可燃性です。以下に主な特性を解説します。

可燃性

シアン化水素は非常に可燃性の液体で、空気中で5.6%〜40%の濃度で混合すると爆発性を示します。摂氏約‑17.8度(華氏0度)以上の温度で可燃性が確認されます。

毒性

シアン化水素は濃度50ppm以上の吸入で致命的となります。安全基準は10ppm以下で、これ以下の濃度では顕著な健康被害は起きにくいとされています。皮膚からも吸収され、目の腫れや神経障害を引き起こすことがあります。大量曝露は脳障害を招き、人格変化や記憶喪失などの症状が現れます。呼吸酵素を阻害するため、致死性が高く、歴史的には死刑用ガス室にも使用されました。

匂い

シアン化水素は苦いアーモンドのような独特の匂いを持ち、2〜10ppmで感知できます。ただし、遺伝的に匂いを感知できない人が20〜40%存在し、匂いだけでの検知は信頼できません。

化学的性質

シアン化水素はpH 9.2の弱酸性で、沸点は78.8°F(約26°C)です。分子式はHCNで、1つの水素、1つの炭素、1つの窒素から構成します。水中でイオン化し、正電荷を帯びた形態になります。

自然界での存在

シアン化水素は種子や果実の核に自然に含まれます。例えば、リンゴの種子100gから約10mgのHCNが抽出されます。また、一部の昆虫(蛾や千足虫など)は防御手段としてシアン化水素を利用しています。

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