静電塗装作業の危険性
静電塗装は自動車やバイクなど金属製品の塗装に広く利用されていますが、正しく設定されていないと様々な危険が伴います。以下に主なリスクと安全対策をまとめました。
爆発・火災
電気スパークが可燃性液体を簡単に引火させます。塗料シンナーやクリーナーは非常に引火しやすいため、電荷をかける前にスプレーブースからすべての可燃物を除去する必要があります。また、乾燥炉からの蒸気が適切に換気されていないと、ブース内に入り電荷で点火する恐れがあります。十分な換気と気流確保が重要です。
熱中症
スプレー作業は高温環境になることが多く、熱中症のリスクが高まります。体温が放散できずに体内に熱が蓄積すると、熱中症や熱射病を引き起こす可能性があります。呼吸用マスクや防静電服、ヘアキャップなどの保護具は必須ですが、保護具が熱放散を妨げるため、乾燥炉が近くにある場合は特に注意が必要です。
静電荷
静電スプレーでは作業エリアに電界が形成されます。機器や床マットが適切に接地されていないと感電の危険があります。感電は火傷や最悪の場合死亡につながります。作業開始前にすべての機器を10フィート(約3m)以内で接地確認してください。
環境汚染
塗料溶剤はスプレー時に微粒子化し、揮発性有機化合物(VOC)となります。洗浄時に液体コーティングが水路に流出したり、空気フィルターや廃棄装備が埋立地で汚染源になることがあります。静電スプレーブースは大量の溶剤と水を使用し、ミストが周囲に付着するため、徹底した清掃と適切な廃棄処理が求められます。
