Sodium Laureth Sulfate(SLES)の環境への影響

Sodium laureth sulfate(SLES)は、化粧品、石鹸、シャンプー、歯磨き粉、洗剤など幅広い製品に使用される泡立ちの良い界面活性剤です。ココナッツ油由来とされ「天然」イメージがありますが、製造過程でエトキシル化が行われ、エチレンオキシド(ヒト発がん性物質)が使用されます。その結果、製造副産物が混入した状態で製品に供給されます。

Sodium Laureth Sulfateと1,4-ジオキサン

David Suzuki Foundationによると、製造工程によりSLESに1,4-ジオキサンが大量に混入することがあります。1,4-ジオキサンは分解しにくく、シャワーの排水に流れた後も環境中に残留します。真空ストリッピングにより除去できるケースもありますが、製品がこの処理を受けたかどうかは表示からは判別できません。

Sodium Laureth Sulfateと環境

Stepan社がEPA向けに実施した独立試験では、SLESの10%が摂氏約110度(230°F)で30〜40日間で分解することが確認されました。温度が下がると分解速度は著しく遅くなり、通常使用下や一般的な環境条件では分解しにくいことが示されています。また、ウサギを用いた皮膚刺激試験では、6匹中2匹で組織損傷が認められ、未希釈のSLESを右眼に投与すると虹彩や結膜に顕著な変化が見られました。

1,4-ジオキサンと環境

1,4-ジオキサンは水生生物への急性毒性は低いものの、長期曝露により陸上動物で腫瘍リスクが増大する可能性があります。EPAは1,4-ジオキサンを「可能性のある発がん性物質」かつ「新興汚染物質」と位置付け、塗料除去剤、染料、グリース、ワニス、ワックスなど多くの製品に使用されています。また、冷却剤や航空機用液体、デオドラント、シャンプー、化粧品などにも不純物として検出されています。

EPAの調査では、米国内の多数の地下水サンプルで1,4-ジオキサンが検出されており、人間の健康および環境への潜在的・実際的な脅威として認識されています。

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