砂漠の環境問題を改善するための具体策

絶滅危惧植物

砂漠特有の植物は多くが絶滅危惧種に指定されており、紫セージ、リモートラビットブッシュ、シープフリーバーン、ケインスプリングイブニングプリムローズなどが例として挙げられます。放牧による草食動物の侵入、金採掘で使用されるシアン化カリウム、過度の塩分が含まれる灌漑水は、土壌を劣化させ植物の生育を阻害します。

対策としては、放牧動物から保護区域を設定すること、環境負荷の少ない採掘技術への転換、限られた水資源の効率的利用が重要です。また、窒素固定能を持つマメ科植物の植栽や輪作を導入すれば、土壌の肥沃度を回復させることができます。

絶滅危惧動物

植物と同様の要因が動物にも影響を及ぼし、食料や生息地の喪失、シアン化カリウムや核廃棄物による中毒リスクが高まります。保全活動では、砂漠を複数のゾーンに分け、商業利用を禁止した広大な保護区を設定し、モーターレスでの利用に限定しています。採掘、放牧、レクリエーション、エネルギー・インフラ開発が許可されるエリアでは、利用者に修復義務を課す仕組みが導入されています。

米国では砂漠ウミヘビ、パーハンププールフィッシュ、タウンゼントビッグイヤーコウモリ、スポットドコウモリ、フェリギナスホーク、土掘りフクロウ、ミオチス属などの保護対象が指定された野生生物保護区が設置されています。ネバダ州のデザート・ナショナル・ワイルドライフ・リフュージが実施した保護活動により、ハヤブサとハクトウワシは絶滅危惧種リストから除外されました。

砂漠の生息地

火災や干ばつ、人間活動は砂漠の生態系を大きく変容させます。成長の遅い灌木や樹木が焼失すると、成長が早い草本が優占し、自然の水たまりが枯渇すると多くの生物が影響を受けます。商業・レクリエーション目的での土地利用は、生息地の破壊を招きやすいです。

生息地の自然状態を維持するための具体策として、砂定着効果のある灌木や樹木の植栽、全地形車(ATV)や核実験などの人為的活動を禁止するゾーニング、雨水を捕らえて種子を撒く狭い溝の掘削などが有効です。

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