送電線と変圧器が健康に与える影響

小児白血病

1979年の研究以降、低周波電磁界(ELF‑EMF)への長時間曝露と小児白血病のリスク上昇が指摘されています。米国国立環境健康科学研究所(2002年)は「明確な証拠はない」と結論付けましたが、2004年の英国医学ジャーナルは送電線から200 m以内に住む子どもの白血病リスクが69%上昇すると報告しています。世界保健機関や米国科学アカデミーなどは、貧困や生活環境が要因である可能性を指摘し、因果関係は確定していません。

その他のがん・疾患

低周波EMFと脳腫瘍、乳がん、アルツハイマー病との関連についても結論は出ていません。米国保健福祉省が1985年に公表した報告では、6件の研究のうち5件が1日4ミリガウス以上の曝露群でがん罹患率が有意に高いと示しましたが、がんの種類や研究条件が異なるため、結果は不確定です。動物実験など追加の研究が必要です。

メラトニン分泌への影響

ドルトムント大学(2000年)の研究によると、低周波EMFは昼光と同様の信号を体に送ることでメラトニンの生成を抑制し、睡眠の質を低下させる可能性があります。夜間は電化製品の電源を切り、送電線や変圧器の近くで寝ないことが推奨されます。

電磁過敏症(EMFアレルギー)

正式な診断名ではありませんが、電磁過敏症と呼ばれる症状群が報告されています。頭痛、疲労、記憶障害、耳鳴り、心拍不整、皮膚過敏などが訴えられ、送電線や変圧器から離れる、電子機器の使用を控えることで症状の軽減が期待されます。

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