米国における陸上油流出が環境にもたらす影響

2010年のメキシコ湾原油流出事故は米国で大きな環境スキャンダルとなりましたが、米国史上最大の陸上油流出は1910年にカリフォルニアで起きた「レイクビュー・ガッシャー」です。ロサンゼルス・タイムズによると、約3億7800万ガロン(約1.4億立方メートル)の原油が17か月以上にわたって流出し、タフトとマリコパの間の荒れ地を覆いました。

火災リスク

レイクビュー・ガッシャーで最も懸念されたのは火災です。原油は極めて引火しやすく、火種に触れるだけで広範囲が炎上します。住宅地や工業地帯での流出は、人命や事業に甚大な被害をもたらす可能性があります。

土壌汚染

油が土壌に長期間残ると、微生物や植物が死滅し、土壌の肥沃度が低下します。結果として、植生が育たず、経済的に利用価値のない土地となります。

地下水汚染

飲料水は地下水、河川、泉、湖沼などから供給されますが、陸上での油流出はこれらの水源を直接汚染し、家庭用水としての安全性を脅かします。汚染された水を飲用・利用することは健康被害につながります。

野生生物への脅威

米国魚類野生動物局の研究によれば、油は直接接触、摂取、吸入、吸収を通じて野生生物に深刻なダメージを与えます。油で覆われた鳥は飛行能力を失い、毛皮や羽毛の断熱性が低下して低体温症になることもあります。2010年のメキシコ湾流出でも多くの海岸生物が窒息死しました。油汚染は生息地を破壊し、捕食者にさらされやすくさせます。

パイプラインの破裂やタンカー事故、産業廃棄物など、陸上での油流出は日常的に起きており、規模は小さくても累積的に環境問題を引き起こします。

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