熱帯雨林の伐採とその影響
アマゾン熱帯雨林は世界で最も生物多様性が高い地域であり、既に知られている動植物だけでなく、未だ発見されていない種も多数生息しています。また、現代の人間社会とほとんど接触していない部族も多数暮らしています。しかし、この貴重な森林は急速に破壊されつつあります。農業や伐採を目的にした開発が進み、長年にわたる全面伐採が動植物や部族の生息地を奪っています。
道路建設
環境への影響が最も大きいのは道路の建設です。貧しい農家が土地にアクセスできるようにという名目で、雨林の中に道路が敷設されましたが、結果として違法伐採業者や投機的開発者も簡単に侵入できるようになりました。これにより、森林は内部から徐々に破壊されています。
伐採
伐採は法的には厳しく規制されていますが、違法伐採が横行しています。「選択伐採」と称して一定量だけの木を伐採できる区域が設定されますが、実際にはさらなる伐採が行われ、結果的に広範囲の森林が失われています。
牧草地化
牛の放牧地として森林を開墾することが、最も一般的な伐採理由です。ブラジル産牛肉は欧州で需要が高く、蹄口蹄疫がないため輸出に適しています。法律上、牛を1日でも放牧すれば土地を占有でき、5年後に所有権が取得できるため、貧しい農家がこの制度を利用して牧草地を拡大しています。
農業
農業も森林破壊の大きな要因です。農家は数年間作物を栽培した後、土地が疲弊すると別の森林へ移ります。特にアマゾンでは大規模な大豆農園が広がっており、これが小規模自給農家を森の奥深くへ追い込むことで、全体的な環境負荷が増大しています。
絶滅危惧種
雨林に生息する多くの生物はまだ知られていないため、どの種が絶滅の危機に瀕しているか把握することは困難です。発見される前に絶滅してしまう可能性もあります。また、森林に住む部族も生存を脅かされています。
