塩素が肺に与える影響

呼吸器系への影響

医学・スポーツ科学の研究によると、プールの塩素濃度が高いと、運動誘発性気管支収縮(EIB)を引き起こしやすくなります。泳ぎなどの激しい運動時に呼吸が深くなるため、より多くの塩素が肺に取り込まれ、呼吸困難が増大します。

喘息

毒性学の研究では、子どもは大人に比べて塩素水に曝露されると喘息を発症しやすいことが示されています。ベルギーの調査(847人の若者)では、塩素プールで1,000時間以上過ごした子どもの喘息リスクは、非塩素プールの子どもに比べて約4倍に上昇しました。

化学性肺炎

メリーランド大学医学センターによれば、低濃度の塩素に長期間曝露されると肺組織が炎症を起こし、瘢痕化することがあります。肺の柔軟性が失われると酸素供給が低下し、重度の呼吸困難を招くため、早急な治療が必要です。

反応性気道機能障害症候群(RADS)

大量の塩素に一度だけ曝露されても、胸部の圧迫感、喘鳴、咳などの症状が数年から12年続くことがあります。コロンビア大学の研究では、RADSは一過性ではあるものの、長期間にわたり生活の質を低下させる可能性があると指摘されています。

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