なぜ蛾の羽は粉のようになっているのか

蛾は蝶と同じく鱗翅目に属する昆虫で、全世界で14万2千種以上が知られています。そのうち北米だけでも65科に分類される1万2千種以上が生息しています。蛾の特徴の一つに、羽全体に粉状の物質が付着していることがあります。

蛾の羽

蛾と蝶の羽はキチンというタンパク質の薄層でできており、蛾の羽は「鱗」と呼ばれる微細な毛が重なり合って構造を保っています。この鱗は顕微鏡でしか観察できないほど小さく、まるではめ込み式のタイルのように羽を固定しています。鱗は種によって色や模様が異なり、蛾の独特な外観を生み出します。触れるとこの鱗がはがれ、粉のように見えるのが「羽のほこり」です。

卵と幼虫(毛虫)

蛾は幼虫が食べる植物に卵を産み付けますが、ウール製品や絨毯、貯蔵穀物(例:トウモロコシ)にも卵を付けることがあります。卵から孵化した幼虫は植物の葉や穀物に潜り込み、食べます。タバコなどの植物は有毒な化合物や樹脂を分泌して幼虫を防御しますが、蛾の幼虫は有毒な葉を食べた直後に体内の毒素を排出するなどの適応策を持ち、主に新芽を食べて成熟した葉の高濃度の毒素を回避します。

蛹(さなぎ)

蛾の変態の最終段階は、硬い外殻であるさなぎ(蛹)です。蛹の中で成虫の羽が形成され、さなぎの外側に作られる繭(まゆ)はさらに保護します。変態が完了すると、蛾は繭から羽化し、飛翔できる成虫となります。

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