大腸菌の検出と結果の解釈方法

概要

大腸菌は人や動物の消化管に自然に存在し、土壌や植物にも見られます。すべてが危険というわけではなく、糞便にのみ生息する大腸菌(例:Escherichia coli、通称E. coli)は糞便汚染の指標となります。大腸菌の有無を判断するには簡易水質テストを実施し、培養皿上のコロニーを観察します。

必要なもの

  • 滅菌された目盛り付きピペット
  • 液体Coliscan培地
  • 培養皿(ペトリ皿)
  • 拡大鏡

手順

  1. 水サンプルの採取

    滅菌容器で水を採取し、汚染を防ぎます。採取量は目的に応じて変え、飲料水は100 mL、川の水は5 mL、未処理の下水は1 mL以下が目安です。

  2. 培地への移し替え

    1 mLずつ採取した水をColiscan培地が入ったペトリ皿にすぐに移します。現場で測定できない場合は、混合液を氷上で保冷し、実験室へ持ち帰ります。

  3. 培養

    ペトリ皿を密閉し、約90℃の温度で24〜48時間培養します。

  4. 結果の観察

    拡大鏡でコロニーの数・色・分布を確認します。皿内に不均一に散らばったコロニーは封が不完全であり、結果として使用できません。例:Dish A: 総計21、赤6、紫5、灰10

  5. 総大腸菌(TC)と糞便大腸菌(FC)の算出

    赤と紫のコロニーが大腸菌です。赤+紫の合計がTC(総大腸菌)となり、紫だけがFC(糞便大腸菌)です。灰色など他の色は大腸菌ではないため無視します。

  6. 基準値との比較

    以下はインディアナ大学のガイドラインに基づく許容限度です。

    • 飲料水:TC ≤ 1 コロニー
    • 全身接触水(例:プール):FC ≤ 200 コロニー
    • 部分接触水(例:カヌー用川):FC ≤ 1,000 コロニー
    • 処理済み下水:FC ≤ 200 コロニー
  7. 結果の解釈

    飲料水で1コロニーを超えると感染リスクが上昇します。赤いコロニーが検出された場合は糞便汚染が確実に起きています。一方、カヌー用の川水で950コロニーが検出されても、基準内であれば安全と判断できます。

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