バイオマス燃料に関する助成金情報
バイオマスは、主に植物などの比較的新しい有機物から得られるエネルギー源です。『What is Biomass?(バイオマスとは)』というウェブサイトでは、バイオマスと化石燃料の違いは「時間」にあると説明しています。化石燃料は古代のバイオマスが地質学的に変化したもので、エネルギーは長い年月をかけて閉じ込められました。その燃焼により、古代の炭素が大気中に放出されます。一方、バイオマスは現在の炭素循環の一部である炭素を利用するため、燃焼しても新たな炭素が循環に加わりません。したがって、バイオマスは二者のうちよりクリーンな燃料といえます。
バイオマス作物支援プログラム
米国農務省(USDA)の農業サービス局(FSA)は、バイオマス作物支援プログラム(Biomass Crop Assistance Program)を通じて、バイオマス生産者に対し財政支援を行っています。対象となるバイオマスを栽培・収穫し、熱・エネルギー・バイオ燃料などに変換できる認定施設へ納入する必要があります。この助成金は、バイオマスの収穫、保管、輸送にかかるコストの一部を補填することを目的としています。
バイオマス研究開発イニシアチブ
バイオマス研究開発イニシアチブ(Biomass Research and Development Initiative)は、米国農務省国立食糧農業研究所(NIFA)とエネルギー省(DOE)の共同プログラムです。競争性の高い助成金で、バイオマスおよびバイオ燃料の新しい生産技術の開発・実装を促進します。応募者はまず概略提案書を提出し、DOEが審査して本格的な応募資格者を選定します。
持続可能エネルギー助成金
持続可能エネルギー助成金(Energy for Sustainability Grant)は、米国国立科学財団(NSF)が提供するプログラムで、化石燃料に代わる持続可能なエネルギー源の研究開発を支援します。対象はバイオマスやバイオ燃料だけでなく、太陽光、風力、波力、地熱、水素エネルギーなど多岐にわたります。特にセルロース系エタノール以外のバイオ燃料開発プロジェクトに関心があり、受給者は3年間で年間平均10万ドルの資金を受け取ります。
米国回復・再投資法(ARRA)
2009年に成立した米国回復・再投資法(American Recovery and Reinvestment Act, ARRA)は、景気刺激策として各州レベルでバイオマス関連の助成金を提供しています。たとえば、バージニア州ではARRA資金の1,000万ドルがバイオマス研究に割り当てられ、2010年に15件の助成が行われ、州全体で1億1,000万ドル相当の民間投資を促進しました。
