キシレンはどのようなエージェントですか?

概要

キシレン(別名:ジメチルベンゼン、メチルトルエン、キシロール、混合キシレン)は、工業用途が多岐にわたる化学物質です。クラスIIIの有害物質に分類され、人や動物に対して非常に危険です。

説明

キシレン(C6H4(CH3)2)は、オルト、メタ、パラの3つの異性体から構成されます。無色で甘い香りの揮発性液体で、石油やコールタールに自然に含まれます。常温でも十分な蒸気を発し、毒性があり高度に可燃性です。

用途

印刷、ゴム、皮革産業において、溶剤・洗浄・脱脂剤、塗料・インク・接着剤の希釈剤として使用されます。また、農薬や航空燃料、ガソリンにも微量含まれます。

基準値

OSHAの作業場許容濃度は、8時間平均で100ppmです。900ppmになると直ちに健康と生命に危険が生じます。EPAの飲料水中の基準は10ppmです。

キシレンへの曝露

主に吸入によりヒト・動物が曝露します。空気より重く、床近くにたまりやすく、窒息死の原因となります。皮膚や目にも刺激を与え、長時間の皮膚接触で乾燥・ひび割れを起こし、目に入ると角膜障害を起こすことがあります。

キシレン中毒

頭痛、めまい、筋制御障害、眠気、興奮、震え、昏睡、心拍不整、肺水腫、呼吸抑制、吐き気・嘔吐などが現れます。解毒薬はなく、心肺症状の対症療法が中心です。液体を飲み込むと気管・消化管に重大な損傷を与えるため、速やかな医療処置が必要です。

初動対応者の注意点

キシレンの流出現場では、HAZMATスーツと呼吸用保護具を着用し、専門的な訓練を受けた上で対応します。吸入した人は脱汚染せずに搬送されることがありますが、液体に曝露した場合はまず脱汚染を行い、自己と他者の安全を確保します。

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