油流出が海洋生物に与える影響

油流出は、油タンカーやバージ、その他の船舶が事故を起こし、川や湾、海に油を流出させることで発生します。機械の故障や人的ミス、さらには意図的な破壊行為が原因となります。油流出の原因は何であれ、環境や海洋生物への影響はほとんどの場合壊滅的です。

海洋哺乳類

流出した油が付着したエサを食べるアザラシ。

海洋哺乳類にはアシカ、ラッコ、アザラシ、イルカ、マナティ、セイウチ、クジラ、ネズミイルカなどが含まれます。これらは主に空気呼吸をし、表層近くで餌を取るため、油流出に接触しやすく、さまざまな毒性影響を受けます。具体的には、汚染されたエサを摂取することで二次的な臓器機能障害、気道損傷、胃腸潰瘍や出血、皮膚が油で覆われることによる体温低下や肺のうっ血などがあります。また、食料が制限され体重減少や飢餓に陥るほか、皮膚や眼の損傷、長期的なストレスによる行動変化も観察されます。

海鳥

油で覆われた羽毛のために飛べなくなる海鳥。

海鳥は原油や精製製品に対して非常に敏感です。水面や沿岸で過ごす時間が長く、特に餌を取る際に油に触れる機会が多いです。油が羽毛に付着すると羽毛が絡まり、防水性と保温性が失われ、低体温症を引き起こします。油で重くなった羽毛は浮力を失わせ、溺死の危険も高まります。さらに、餌や自浄行動(プレーニング)を通じて油を摂取し、腸の損傷、生殖能力低下、副腎障害、肝代謝の変化などの健康被害が生じます。

ウミガメ

油がウミガメの粘膜に与える影響。

ウミガメは呼吸のために油膜の上に浮上した際、喉や目、鼻などの粘膜が刺激され、炎症や感染症を引き起こします。また、油に汚染された餌を摂取することで消化管や他の臓器に損傷を受ける可能性があります。

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