シアノバクテリアの識別と特徴

重要性

シアノバクテリアは光合成を行う単細胞バクテリアで、緑色の色素クロロフィルを持ち、光エネルギーを化学エネルギーに変換します。窒素循環において窒素をアンモニアや硝酸塩などの有機形態に変換し、窒素固定に重要な役割を果たします。マメ科植物はシアノバクテリアと共生し、彼らが作る有機化合物を利用します。また、菌類と共生して地衣類という新しい生物体を形成します。

識別方法

シアノバクテリアは「青緑藻」とも呼ばれ、顕微鏡下で青緑色に見えることから名付けられています。大量に集まってコロニーを形成するため、肉眼でも観察できます。淡水や海水の表面に薄い青緑色の膜(池の表面に浮く藻類、いわゆる池のぬかるみ)が見られたら、シアノバクテリアのコロニーである可能性が高いです。

顕微鏡での観察ポイントは次の通りです。

  • 球形の細胞が連なった鎖状(例:コッコゴネア)や、フィラメント状(例:ホルモゴネア)を探す。
  • 光を通すと青緑色に映る細胞を確認する。
  • 螺旋状(スピルリナ)や球状の単細胞も存在する。
  • 鞭毛を持たないため自力で泳ぐことはないが、表面を滑るように移動する様子が観察できることがある。

注意点

シアノバクテリアは環境条件によりクロロフィルを失い、ヘテロシストと呼ばれる特化細胞に変化することがあります。この状態になると青緑色が消失し、光合成能力も失うため、顕微鏡下での識別が難しくなります。

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