アスベストのメリットとデメリット

アスベストのメリット

強度

アスベスト繊維は引張強度が非常に高く、鋼よりも強いと言われています。このため、耐荷重部材として壁や天井、屋根、床タイル、配管などに広く利用されました。現在でも道路の補強材として少量使用されることがあります。

断熱性・耐熱性

アスベストは熱・炎・電気を効果的に遮断する優れた断熱性を持ちます。そのため、建物の断熱材や自動車のブレーキ、船舶・鉄道の建設などで使用されました。また、他の断熱素材と組み合わせて更に高性能な断熱複合材を作ることも可能です。

耐熱・耐薬品性

化学的に不活性であるため、熱や多くの化学薬品に対して高い耐性があります。この特性から、防毒マスク、消火ブランケット、耐火扉、消防士用防火服などに利用されました。

アスベストのデメリット

肺がん・中皮腫

大量に長期間アスベストに曝露された人は、肺の表面を覆う胸膜に発生する稀な癌「中皮腫」のリスクが著しく上昇します。また、肺がん全般の発生率も増加します。

石綿肺(アスベスト症)

アスベスト繊維を吸入すると肺組織が刺激・炎症し、瘢痕化して呼吸困難を招く非癌性疾患「石綿肺」になります。主な症状は慢性的な息切れです。

その他の癌リスク

肺がん以外にも、胃腸や大腸、腎臓、脳、膀胱などの癌とアスベスト曝露の関連が報告されていますが、因果関係は未確定のものもあります。

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