下水道ガス(硫化水素)の健康影響と対策

硫化水素(H₂S)は、人体や動物の排泄物など有機物が細菌分解されて発生するガスで、工業プロセス(食品加工、皮革なめし、石油精製)でも生成されます。低濃度の曝露でも体調不良を引き起こし、濃度が高くなると致死的です。

識別

硫化水素は無色で可燃性のガスです。低濃度では腐った卵のような臭いがしますが、高濃度になると嗅覚がすぐに失われ、臭いに気付かなくなります。

低濃度曝露

低濃度の下水道ガスに曝露すると、極度の倦怠感、めまい、頭痛、イライラ、記憶力低下が現れます。また、目や鼻の粘液が過剰に分泌され、目がかすんだり鼻水が出たりします。

高濃度曝露

高濃度の硫化水素に曝露すると、意識喪失、昏睡、痙攣、最悪の場合は死に至ります。これほどの濃度は住宅内ではほとんど起こらず、主に工業現場で問題となります。

中枢神経刺激

一部のケースでは、下水道ガス曝露後に中枢神経が刺激され、興奮状態、呼吸数増加、頭痛などの症状が現れます。

予防・対策

住宅での主な原因は配管の不具合です。トラップが乾燥するとガスが室内に流入します。使用していないトラップは週に一度水で流すようにしましょう。配管工事を行う際は、開いた排水管に湿った布を詰めてガスの侵入を防ぎます。

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