免疫組織化学(IHC)での抗体希釈の作り方
概要
免疫組織化学(IHC)は、スライド上に固定した組織切片を、目的とするタンパク質に特異的な抗体で染色し、顕微鏡下で細胞や組織を可視化する手法です。抗体の希釈(滴定)は、各研究者が使用するプロトコルに合わせて行う必要があり、メーカーの推奨条件とは異なることがあります。
必要なもの
- 染色対象の細胞または組織切片
- 一次抗体
- 希釈バッファー(希釈液)
- ピペットとチップ
- マイクロ遠心チューブ
- アルミホイル
- ラベルシールやマーカー
- 氷
- 光遮断用スライドボックス
手順
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抗体を確認し、適切な宿主種・同一アイソフォームに対するものかをチェックする。ピペットで10 µLを取り、'personal stock' とラベル付けして別管に保管する。
抗体量が極少量の場合はこのステップは省略できる。
個別ストックは光から守るため、アルミホイルで包むか光遮断チューブに入れ、氷上(エスキー等)で保管する。濃度(例:100 U/mL、1 µg/µL など)と抗体名、希釈バッファー情報を管に記載する。
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希釈バッファー(抗体希釈液)を作成する。IHC の条件に合致し、蛍光や二次抗体の結合を妨げないことを確認する。一般的なブロッキングバッファーは、1×PBS に 1 % Triton‑X100、10 % 胎牛血清、0.2 % アジド酸ナトリウムを加えたもの。
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抗体を滴定する。個別ストックの濃度から、10 µg の抗体量に相当する体積を算出する。
例として、2 µg 相当の抗体(X µL)を 100 µL の希釈液に加えて混合し、これを第1チューブとする。次に同じ X µL を別の 100 µL の希釈液に加えて第2チューブを作成する。これを 8〜10 回繰り返し、濃度勾配のあるシリーズを作る。
最終チューブは最も低濃度で、実験で最大シグナルが得られる飽和濃度に相当する。ただし、実際に使用する濃度はやや高めに設定し、背景シグナルが過剰になるのを防ぐ。
各チューブには新しい濃度を明記してラベル付けする。
