違法ステロイド使用の危険性とは?
歴史
1960年代後半から『Sports Illustrated』がステロイド使用を取り上げ、1970〜80年代にはオリンピック選手の違法使用が多数発覚し、失格処分が相次ぎました。その後、ほぼ全ての主要スポーツでステロイドが蔓延。1990年代に入ると競技団体が検査と罰則を強化し、現在では摘発率が過去最高となっています。しかし、検出困難な新薬が次々に登場し、問題は依然として残っています。
機能・作用
違法に使用されるステロイドの多くはアナボリックステロイドで、テストステロンの分泌を増加させるか、テストステロン様の効果を模倣します。これにより筋肉量の増加が促進されますが、体内で自然に産生されるテストステロンのレベルが低下することもあります。
形態と使用方法
ステロイドは錠剤、注射、クリームなど様々な形で流通しています。複数のステロイドを組み合わせて相乗効果を狙う「スタッキング」も一般的です。
健康への影響
法的・競技上のリスクに加えて、以下のような健康被害が報告されています。
- 男性:精子数減少、睾丸萎縮、不妊、女性化乳房など。
- 女性:乳房縮小、声の低下、体毛増加など。
- 男女共通:攻撃性増加、にきび、コレステロール上昇、心血管疾患、肝障害。
- 離脱症状:使用中止後に疲労感、食欲不振、気分変動などが現れることがあります。
警告と法的処罰
米国医学会の調査によると、未成年者のステロイド使用が増加傾向にあります。子どもがステロイドを使用すると、骨の成長が阻害され、身長が伸び悩む「成長阻止」のリスクがあります。米国薬物取締局(DEA)は、違法ステロイドの所持で1,000ドルの罰金と最長1年の懲役、密売で最大250,000ドルの罰金と最長5年の懲役が科せられるとしています。
